ジスロマックの飲み方
「ジスロマック」は、細菌がタンパク質と合成して増殖するのを阻害する静菌作用のある薬です。マイコプラズマ菌やインフルエンザ菌、クラミジア菌など多くの菌種に適応する事から幅広い症状で処方される事が多いマクロライド系の抗生物質でもあります。この項目では、そんな「ジスロマック」を正しく服用するための方法や注意点について見て行きたいと思います。
まず「ジスロマック」の特徴を挙げてみましょう。薬によるアレルギーを起こす可能性が比較的低いとされるタイプで、ペニシリン系やセフェム系の抗生物質にアレルギーがある人でも使用できるとされています。ただし、全ての人にアレルギー反応がでないというわけではありませんので、アレルギーのある人や持病のある人は事前に医師の診断を仰いだ方が良いでしょう。特に心臓病や肝臓病のある人は注意が必要です。他の薬との飲み合わせについても、飲み合わせが悪い薬が比較的少ないとされています。ただ、一部の胃腸薬と併用すると薬の吸収が悪くなる可能性はあると言われています。さらに、抗血栓薬、免疫抑制薬、強心薬などを併用すると、こうした薬の作用を強めてしまう危険性もありますので注意が必要です。
通常は、250mgの錠剤として処方されます。ただ、この他にも小児用のカプセルや細粒、1回飲みきりタイプの徐放化製剤などといったタイプもありますので、錠剤が苦手という人は医師に相談してみると良いでしょう。基本的には1日1回を食事の時間に関係なく服用します。ただし、症状によって飲み方に違いがある場合もありますので、正しくは医師の指導に従って下さい。例えば、性病や婦人科系の病気で処方される成人用のドライシロップなどの場合は、持続性のある徐放製剤なので、1回の服用で1週間は効果が続くとされていますし、服用時間も食間の空腹時で食事の前後2時間の間という指定もあります。さらにエイズなどに伴う症状の治療に用いられる場合には、600mgと量が多い錠剤が処方される事もあります。
ジスロマックは、市販では購入できませんが、個人輸入という方法で入手する事は可能です。ただし、いずれにしても自己判断はせずに体に不安がある場合には必ず医師の診断を仰ぐようにしましょう。